導入事例
トップページ > 導入事例 > 近畿大学様がELNOを選んだ理由

近畿大学様がELNOを選んだ理由

近畿大学

近畿大学は大阪専門学校(創立1925年)と大阪理工科大学(同1943年)を母体として、1949年(昭和24年)に設立された80年余りの歴史を誇る総合大学である。東大阪の本部キャンパスを中心に奈良や和歌山、広島、九州など広い地域で11の学部/大学院研究科を展開するほか、短期大学や関連研究所、附属の小中高校を有するなど一大教育機関として数多くの人材を社会に送り出している。

少子化を背景に大学間の競争が激しくなる中、同大学の学生数は増加の一途を辿る。学問探求や人格形成のための教養教育のみならず、教育理念である“実学の精神”に基づいた実社会で即戦力となる実務教育を取り入れていることが理由だ。

特に情報処理教育には定評がある。充実の設備が整う情報処理教育棟「KUDOS(キューダス)」を拠点に、情報処理授業とeラーニングシステム「Kudos KNOWLEDGE」を組み合わせた学習スタイルを導入して学生の実務スキルアップに成功している。こうした先進的な教育手法を具現化するパートナーとして選ばれたのがNTTラーニングシステムズであった。

(写真左から矢藤邦治氏、山本全男教授、高橋由美子氏)

実社会で役立つ武器やツールを学生に持たせたい
eラーニングを活用した独自教育で学生をサポート

「コンピュータや語学は実社会ではツールであり、これらを手段に何をやるかが重要なことです。学問としての探求はもちろんですが、就職やビジネスの武器として情報処理や語学能力のスキルを学生に持たせてあげることも大学の使命だと考えています。」
近畿大学の教育理念について、このように語るのは理工学部・機械工学科の山本全男教授だ。入学希望者が増加している同大学にあって、同学部は群を抜く人気を誇る。これは、山本教授が語るように、社会に出てから役立つスキルを在学中に身につけられるというメリットが、学生に受け入れられていることが大きい。

山本全男教授写真
近畿大学
理工学部・機械工学科
山本全男教授

例えば3次元CADやMOS*1、基本情報技術者試験、初級システムアドミニストレータなどの資格取得に向けた学習を学内で行え、一部は卒業単位として認められる。最近、こうした取り組みは他大学などでも見られるようになってきたが、近畿大学はいち早く導入するなど先進性が大きな特徴である。

こうした情報処理関連の実務スキルを効果的に習得するために、近畿大学が導入している手法が講義とeラーニング*2システム「Kudos KNOWLEDGE」を組み合わせた独自の教育プログラムだ。これらを実現するため、同大学はNTTラーニングシステムズをパートナーに、さらに Kudos KNOWLEDGEのベースシステムとして同社のeラーニングソリューション『ELNO(E-Learning New meister Oriented system:エルノ)』を選んだのである。

eラーニング「Kudos KNOWLEDGE」による自主学習で
学生間のスキル格差を解消し平均点アップや単位取得に貢献

07年度から導入されたKudos KNOWLEDGEは、講義との2本柱で情報処理の実務スキルを効果的に習得できる教育プログラムを実現。現在、理工学部をはじめとした本部キャンパスの7学部で実施している「情報リテラシー」、理工学部の「情報システム基礎・応用(初級システムアドミニストレータ)」といった授業で活用されている。

トップ画面 コース一覧画面
Kudos KNOWLEDGEのトップ画面。
学生は個々に割り当てられたユーザーIDとパスワードでログインして、自主学習を進めていく。
Kudos KNOWLEDGEのコース一覧画面。
学生が履修している情報リテラシー授業に合わせた学習項目が表示される。進捗状況も数値で示されるので、学生はどこまで進んだかがひと目で理解可能だ。

導入の狙いは、学生間のスキル格差を埋めること。eラーニングを通じて自主学習が可能なKudos KNOWLEDGEを提供することにより、学生がレベルに合わせて自由に予習や復習を行なえる環境を整えたのだ。「高校などで情報の授業が必須科目となりましたが、各校によって取り組み方が様々で、大学へ入学した時点で情報リテラシーの個人差が大きくなっています。このため、学生の個人差をなくすために情報リテラシーの共有する部分をレベルアップできないかと考え、eラーニングの導入を決めました」(山本教授)。

高橋由美子氏写真
近畿大学
総合情報システム部・教育システム課
高橋由美子氏

これだけではない。講義内容にも徹底した“こだわり”を見せる。「学生の満足度を最大化する」ことをモットーに、近畿大学はNTTラーニングシステムズが派遣する情報処理分野を専門に扱う外部講師を採用することで、高品質で安定した講義を学生に提供している。 学生のサポート体制も充実しており、各学科を担当する専任教授だけではなく、大学院生等のTA*3制度を導入。専任教授、派遣講師、TAが三位一体となって学生の実務スキル向上を支えているのだ。

効果は上々。「平均点はアップし単位を落とす学生も減りました。派遣講師のレベルが上がったこともそうですが、Kudos KNOWLEDGEを導入した成果が大きいと見ています」と山本教授。実際、eラーニングのコンテンツが講義内容とリンクしていることから「学生の利用率が8割を超えた」(総合情報システム部・教育システム課の矢藤邦治課長補佐)ほか、アンケートの結果を見ても、「使いやすい」「また利用したい」といった回答が9割以上を占めたという。また、学生と接する機会が多い総合情報システム部・教育システム課の高橋由美子係長は「授業は前期で終了したけれど継続して使いたいといった声が多いです」と語るなど、学生の評判はよい。

複数システムを徹底比較し費用対効果の高い『ELNO』を選択
講義とeラーニングのコンテンツ連携による親和性の高い授業

矢藤邦治氏写真
近畿大学
総合情報システム部・教育システム課
矢藤邦治氏

近畿大学とNTTラーニングシステムズの協力関係は、2000年に始まった。当時、近畿大学で情報処理の講義状況は、学部や学科、講師ごとに扱うOSやシラバス*4が不統一で講義レベルも様々。これらを集約し全ての授業で安定した高水準の講義を提供できるよう、教材作成や講師派遣などがNTTラーニングシステムズへと依頼されたのである。

協力関係が始まって以来、授業レベルは年々ブラッシュアップされてきた。「スキル格差をなくし学生の実務スキルをもっとアップさせたい」との想いから、近畿大学はeラーニング導入を決意。時同じくして、NTTラーニングシステムズがグループ企業のNTT西日本向けに開発したeラーニングシステム『ELNO』を一般企業や大学向けにも提供をスタートさせたことでKudos KNOWLEDGEが誕生した。

学習画面
Kudos KNOWLEDGEの学習画面。
講義とリンクした学習コンテンツは学生の理解度を深めることができるため、実務スキルの習得に大いに役立っているという。

だが、すでに協力関係があったとはいえ、『ELNO』がベースシステムとしてスムーズに選択されたわけではない。他社システムも含めた検討の結果、導入/ランニングコストを抑えられるASP*5型であることや、講義とeラーニングコンテンツがリンクしたブレンド型サービスである点などが評価され『ELNO』が選ばれたのだ。「もともと別の授業で入学前補習としてeラーニングを導入していました。そうした経緯もあり、Kudos KNOWLEDGEの構築では数社のシステムについて費用対効果や導入効果などを比較しました」と矢藤課長補佐。「実は講師派遣も含めてトータル提案として、eラーニングシステムの構築を検討していた中で、NTTラーニングシステムズさんは最初から講義内容とeラーニングのコンテンツを連携させたソリューションを提案されてきました。これがとても魅力的で、しかも他社と比べて低コストが魅力でした。正規授業の委託でサポートの良さは分かっていますし、システム自体もNTT西日本さん向けに開発したということで高品質だろうと。品質や信頼面では安心していました」と続ける。

情報処理教育の中心「KUDOS」の最先端設備を背景に
eラーニングを活用した将来の教育手法に大きな期待

eラーニングや講義など、近畿大学の情報処理教育を支えているのが充実した設備である。東大阪の本部キャンパスだけで約4000台のパソコン端末が備えられており、他キャンパスを含め大学全体では約1万2000台が整う。特に、情報教育の中枢を担うのは情報処理教育棟「KUDOS」だ。これは、最先端の情報スキルを学べる設備や学生が自由に利用できるスペースなどを備えた情報処理教育専門の施設。同施設には学生が授業の予復習や研究課題などに取り組める「自由利用教室」、講義で使われる「リテラシー教室」など約1600台のパソコンをはじめ様々な最新設備が用意されている。

KUDOS を拠点にスキル育成の成果を上げるKudos KNOWLEDGE ―― 。このような充実した環境を背景に、近畿大学は「Kudos KNOWLEDGEを利用する教育手法には大いに期待している」(山本教授)とeラーニングの活用に今後も注力する意向だ。例えば、完全自己学習型授業の導入である。これは、学生が各自のペースや興味で自主学習を進め、それを講師がサポートするような講義スタイル。「予復習だけでなく、講義自体を学生ごとの進捗度や興味に任せたほうがもっと効果的にスキルアップできるのではと感じています」と山本教授。さらに、「イメージ力や創造力、感動といった“ものづくり”の根幹となる能力を、eラーニングで育成できないものでしょうか」と壮大な夢を語る。

“実学の精神”を理念に、先進的な教育プログラムで優秀な人材を次々に社会に送り出している近畿大学。これからも、そのスタンスに変わりはない。NTTラーニングシステムズも、この考え方に賛同し同大学の人材育成に協力を惜しまない意向だ。


*1 マイクロソフト・オフィス・スペシャリストの略。マイクロソフトが「Office」の利用能力を証明する資格認定制度のことで、就職や転職、社内で評価されるといったメリットがある。

*2 インターネットを利用した教育手法のこと。インターネットを介して遠隔地でも教育コンテンツを提供できることや、パソコンならではのコンテンツ(教材)を利用できるメリットがある。

*3 Teaching Assistantのこと。学部生に技術指導や自主演習などのアドバイスを行うことが主な役割。TAになる資格があるのは大学院生や専門の派遣社員。

*4 教育活動に関する計画書。講義の目標や内容、利用教材や指導計画・手法、評価方法などが記されている。

*5 Application Service Provider。インターネットなどを介して事業者のサーバーからアプリケーションソフトを利用するサービス、またはサービスを提供する事業者のこと。

ソリューションマイスター

多機能・高品質なASP型eラーニングシステム『ELNO』
課題やニーズに最適な教育プログラムをトータル提案

NTTラーニングシステムズ 西日本事業部 eソリューション部

NTTラーニングシステムズ担当者写真

近畿大学様のeラーニングシステム「Kudos KNOWLEDGE」の構築・運用業務、講師派遣などを担当したのがNTTラーニングシステムズの西日本事業部コンサルティング部です。このベースとなったASP型eラーニングシステム『ELNO』は、豊富な機能や使いやすいインターフェースを特徴としています。eラーニングではシステムの品質や信頼性もさることながら、教育プログラムとしての中身がとても重要。この点、当社は長年にわたり培ってきた教育ノウハウや各分野の専門コンサルタントと連携することで、システムのみならず講師派遣からコンテンツ作成までトータルの学習プログラム(「ブレンド型eラーニング」)をワンストップで提供します。個々のニーズに耳を傾け最も効果的な教育ソリューションを実現することにより、ビジネス分野をはじめとしてお客さまの様々な教育環境を活性化します。

本サービスに関するお問い合わせはこちら

ページトップへ戻る